呂建華黒檀馬骨胡1 - 二胡弦堂

 

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 広西壮族自治区の楽器です。演奏の仕方は二胡と同じです。二胡より高音の楽器が欲しい場合、高胡か板胡が選択されますが、高胡であればコンサート用は使いたくないし、広東高胡は腿に挟む必要があるのでこれも避けたいという場合があるので、そうするとこれがちょうどいいでしょうね。

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 ネットで調査すると、こういう写真がありました。注目点は琴托です。胴より大きな琴托を採用していますが、これが普通のようです。これぐらい大きなものを付けないと響きが薄いのでしょう。ところが呂建華は極力容積の少ない琴托を採用しています。竹デザインの二胡も掲載してありましたが、あれも托が極薄です。古楽器は托がありませんので、それに近い響きを指向していることになります。だけど無くすには至っていません。このバランスが良いのではないかと思いました。音の芯が明確に、そして濃く出ますからね。呂建華が古典に回帰しようとしている流れは興味深いと思います。呂建華を買うぐらいの中国顧客はだいたい古楽器も持っていますので、どうしてもそういう方向の要望が多くなるのだと思います。このことと経済力の関係について、二胡の古楽器は現代では製造できないのでしょうか にも触れていますが、中国の経済力が増してくると琴托は薄くなってくるような気がします。そして楽器も小さい方向に変わる流れが出てくるかもしれません。

馬骨胡を演奏しているところ