二胡弦堂


中国二胡を演奏するなら、古典の深い世界に親しみたいものです。

 中国の曲を演奏したとしても、それで中国の雰囲気まで表現できるかどうかはわかりません。演奏には様々な古典技法があるからです。

 中国古典音楽独特の技法を詳細に記載している楽譜を販売しています。「古典音楽」にあります。

 小店は各先生方に、古典を教授するようお勧めしています。ですが今の処、習える教室はおそらくありません。

 現代の習い事は高齢化しています。特にバブル時代より上の世代中心になっていて、割と趣味の感覚が強いと思います。この方々は楽しく演奏できれば良いので、修行的意味合いもありそうな古典には興味がありません。もちろんいろんな方々がおられると思います。しかしこれまで年配の方では「古典は要らない」と言われる方にしか会ったことがありません。むしろ、そういうことをされると迷惑という感じの方が強いと思います。そのため年配の方には極力話さないようにしています。昔の中国の音色を求めて、その雰囲気だけで十分なのだと思います。

 一方、若い人は古い中国のイメージが希薄ですから、このような感覚はありません。身の回りでも生活がだんだん難しくなってきています。会社組織に依存するのではなく、自分の実力と魅力を高めたいと願っている人が多いです。教養を身につけたいと思っています。そのため、人数は決して多くはないとはいえ、一定数の真面目な人がいます。各教室が古典クラスを設けるとそれは属している生徒さんが異なる新規事業になります。全く異なる人々への呼びかけになります。

 教養とはつまり古典でありまして、文科省が定めている学校教育は、実は全て古典の範疇に入ります。他方、哲学書を読み漁った人が必ずしも教養があるとは言えません。知識人かもしれませんが、教養とは異なるものです。思考は重要ですが、それが感性と深いところでリンクしていなければ、教養にはなり得ません。そういうことを教えて貰って、古典に取り組む人は0.01%ぐらいはいるのではないですかね。これは結構多いです。先生方がこういう若い人の感覚を知っていることは必要と思います。

 NVIDIAのファン会長による優秀な人材の定義は「まだ表面化していない問題を先に感じ取る力」です。「角の向こうにあるもの(see around corners)を見通せる」人です。その感覚は、データ分析、物事を根本から考える力(first principles)、人生経験、知恵、そして他人を感じ取る力の組み合わせから生まれると言いました。AIで答えがわかるようなことしかできない人材は今やコモディティであると考えました。先を見通せる優秀な人材はSATで点が取れないことがある、学力テストでは測れない能力と指摘しました。

 これは知性と感性と芸術の集合知です。見えていないものを見るというのは、楽譜からは読み取れない何かが見えるということに通じます。その背景には実に多くのものがあります。コモディティとは、小麦とか石油とか、誰がどこで生産しても量で一律に価値が決まっているようなものを指します。より自分の価値を高めようと思ったら、長い時間はかかろうとも今からすぐに何かをせねばなりません。それは各種古典に他なりません。バブル時代であれば、遊んでいるうちにいろいろわかってきたというのんびりした面もあったのですが、今はしっかり考えて人生を考えないといけません。そういう人が0.01%はいるんじゃないか?という感じになってきているということです。

 年配者と若い人は、もう相当に感覚が違います。同じ人間とは思えないというぐらい大きな差があります。

 小店にも教えて欲しいという方が来られることがあり、いくつかお受けしたことがあります。初心者の場合、一般の教本から入るのですが、これで確かに演奏そのものは可能です。しかし古典という目的からは外れています。古典曲はありますが古典演奏ではありません。そこから蒋風之などに入るのは違和感があります。そのため、0巻が必要ということに後で気がついたので「0」になってしまいました。これがなければ古典の教学は始められないというのが現在の感覚です。

 そのため、まずは小店がしっかり働く必要があります。今の受けている別件の仕事が終わりましたら、すぐに3巻に入ります。7割ぐらい完成しているということと、2,3巻がないと中国音楽が見えてこないからです。それから0巻に入ります。


二胡用絹弦と二泉弦


  二胡用絹弦 (里弦 D 、外弦 A)
         ¥ 600


  二泉弦,中胡絹弦(里弦 G 、外弦 D)
         ¥ 700


 それぞれ里弦(内弦)、外弦一組入っています。弦の製造に使用する絹は弦の太さによって材料が異なりますので色合いに差があります。弦の長さは一般の使用には少々長すぎます。もし適当なところでカットされたのであれば、その余りは千斤に使えます。鉄弦への千斤にはDを使う人が多く、Aも使えます。絹千斤は弦に対して1,2回しか巻きません。

絹弦とは?
二胡絹弦の使い方

 長尺は下の写真のようなものです。重量で計算されていますので長さには誤差がありますが二胡に使う場合、A弦12本(右)、D弦10本(中)、G弦8本(左)ぐらいになります。

絹弦長巻

  絹弦 A弦
   ¥ 600

  絹弦 D弦
 二胡用内弦、二泉胡,中胡の外弦共通です。
   ¥ 700

  絹弦 G弦
   ¥ 800

  絹弦 C弦
 写真中、左の大きな巻きがC弦です。G弦(右)に比べさらに5度低い弦です。
   10cm ¥ 30

 京胡はGDです。京胡の絹弦をご参照下さい。

 高音板胡はGD、中音板胡はCGです。中音板胡で鉄弦、絹弦の両方を使う場合はGを28号揚琴弦(鉄弦)、C弦は絹を使います。板胡用の鉄弦は使いません。

 高胡は内弦のみになります。

 ウクレレは、Aを1,4弦、GDを2,3弦です。録音1 録音2

 中国三弦はGDAの3種です。ギターは細い3本の弦に使えます。以前にゲージを測定していただいたものがあります。上からADGです。弦の方は多少のバラツキがあると思いますが、他の弦と合わせる時の参考にして下さい。
二胡絹弦ゲージ
 沖縄三線には使えません。しかし古来の三線(古楽器にて沖縄の古楽)は元々中国弦を使っており、音色なども含めてぴったり合うようです。現在のちんだみは弦の張力が高すぎて切れますので、現在三線に使う場合は古楽を把握した上で使用する必要があります。

 バイオリンはE弦に相当するものがなく、ビオラであれば4弦すべて揃います。バイオリンに使う場合はE弦に絹弦以外のものを使う必要があります。スチール弦(ドミナント,芯はナイロンらしい)に比べて細身の繊細な音になります。明瞭な音になりますが、厚みは良くも悪くも失います。比較では、スチール弦は不明瞭と感じることも出来ますし、一方、響きが多いという見方も出来ます。絹弦はその逆です。スチール弦は音がリッチで、絹弦は清楚・上品です。ガットの方が優れているので、絹弦はガットと比べると聞き劣りするかもしれません。絹弦は音量が下がるので練習には最適かもしれません。

 古い弦もあります。骨董二胡スチール弦
 スチール弦は、中国琴弦