この琴頭は、古代の文官が被る帽子に着想を得ました。大きさのバランスにかなり試行錯誤いただいてたいへんだったようですが、ともかくこういう感じに落ち着きました。
材は全体に金星が出ている古い材です。
弦はスチール弦と絹弦で比較しましたが、絹弦の方が良いということで換えてあります。好みでスチールに換えていただいても構いませんが、最初の段階でどちらを使うか決定し、以降は変えないようにして下さい。その後、うちの方で日本で作られている絹弦というものに変えてみました。日本と中国の絹弦には、どんな違いがありますか?に写真がありますが、これで発送いたします。スペアの弦は中国絹弦です。駒は3層の村山駒ですがこれが合いますので、これも付属することにします。
音は古楽器に近いのですが、そういう方向の音が出るように呂建華師が調整したものと思います。昔の北京琴は枯れた味わいがあったし、そういう方向に戻そうと思えば可能ではあるということがこの個体を見て感じられます。