ソードゥアン1 - 二胡弦堂

         ¥ 90,000

 タイ語で薔薇科の檀木、ローズウッド(紫檀)をチンチャンと言います。これは今までに中国で見たことのない材です。見たことのないものはこれだけではありませんでしたが、規制が厳しいようで、外国には売られることはないようです。そういう東南アジア独特の材ですが、実に香ばしい音がします。


 付属品は弓以外にケース(黒)、松脂、換弦、駒です。松脂は本来、先から出ている紐に火を付けて胴の弓が当る部分に垂らします。そうせず松脂の先を弓毛に擦り付けても使えます。使いにくいですが、中国にないタイプのものなので付属しておきます。外換弦は2倍の長さがあると説明を受けています。材質は絹です。弓毛は人工のタイプです。タイではこのタイプと本物の馬毛が混在しています。珍しいということと意外と良いのでどんな感じか確認してみて下さい。この換え毛が入手できず以降は中国の本物の馬尾のみになります。



 追伸:このほとんど見かけることのない材ですが、ついに北京で見つけたので以下に参考資料として貼っておくことにしました。京胡奏者の燕守平が新規に開発したらしい木材と真鍮を使った京胡です。胴の中は真鍮の筒になっています。これは西皮と二黄の2把組での販売で、黒檀と黄花梨の2種です。黄花梨? それがまさに以下に見ていただいている材なのですが、こんな黄花梨はないでしょう。明らかに販売のための方便だろうと思います。黒檀と黄花梨モドキの価格差は実に倍以上なのですが、これを黄花梨と騙っている時点でその価格設定に疑問がある故、この材に対する正当な価格設定はわかりません。いずれにしてもこの材は二胡には合わないとしても京胡のような楽器には合うと思います。この材に惚れて入荷したのだろうと思います。それぐらいこの材は魅力あると思います。若手ですが、盲目の演奏家が試し拉きしていましたので録音も撮ってきました。

燕守平特許の西皮京胡