金属軸はチューニングがしやすいので、確実に音程を合わせる必要があると感じられる現場では好まれています。老師が教室で教える場合にはチューニングに時間をかけるわけにはいかないとか、生徒への見本なので正確さが必要という場合とか、合奏で厳密に音程を合わせたい時が多いという奏者が好んで購入します。それ以外のメリットは基本的にないと思います。
それで商品として多くはないですがある程度販売されています。この金属部は消耗品なので交換の必要がありますし、音には金属音が載ります。それゆえに一般的には金属軸は嫌われる傾向です。しかし腕の良い演奏家ほど平気で使う傾向があります。
文革期の古いものが音が良いとして中国ではこれを探している人もいます。古い物は音がずれやすいですが、それでも音色の魅力には抗し難いようです。こういう特殊なマニアには古いものであっても根強い人気があります。また中国は解放軍が最も高い工業技術を持っていることや、冷戦後は軍がテレビ局を所有していること、テレビ局が伝統芸能の保護に熱心であるという事情で、軍工の優秀なものも現行で作られています。