尚小云 シャンシャオユン(1900—1976)
青衣の正統的な演唱ゆえ“青衣正宗”と言われた人です。
西洋音楽に例えて言えば、「クラシック出身の歌手」という雰囲気です。
その明確な確固たる表現故に“铁嗓钢喉”との誉れを受けました。
青衣の1つのキャラクタとして伝統演目で演じられる“貞節の烈女”を表現するのを得意にしており、清らかさの中に愛嬌のあって、なおかつ力強い推進力も必要とされる演目に定評がありました。
尚小云は、初期の厳格な伝統青衣の“口紧字松”と言われる唱法(口を固めて発声するが声は柔らかい)を身につけた後、陳徳霖の影響を受け,しなやかな美しさを加えて芸風を確立しました。
さらに、老生、武劇の花臉も学んだ経歴があり、演じる演目が多様だった特徴があります。
単に伝統を重んじるだけでなく、30年代の京劇改革期にはスコットランド舞踊やハワイのフラダンスからも要素を取り入れ、京劇の発展に貢献しました。
尚小云は、1963年に山東省に赴いて学術講演を行い、その内容は《我赴山东教学的讲稿》という文章に纏められました。
京劇芸術の基本原理に対して分析や総括を行ったものとしては、程硯秋のものを除いて、これより優れたものはないとされています。
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曲目 | 容量 |
雷峰塔 | 0.7M |
三娘教子 | 0.7M |
御碑亭 | 0.9M |
桑園会 | 0.7M |
昭君出塞 | 0.7M |
双陽公主 | 1.0M |