貴州・余慶 天然自然栽培 苦丁茶 - 二胡弦堂


 「苦丁茶」と命名されてはいますが、茶ではなくハーブです。古代に茶は高級品だったので、茶が買えない貧しい人々がこれを飲んでいました。薬効が非常に優れていたことから、漢方が趣味だった後宮の女性たちから評価を受け認知されるようになりました。2000年ぐらいの歴史があります。しかし清末の混乱期に失われ、市場から消滅しました。

苦丁茶 小葉 10g ¥350
苦丁茶 大葉 10g ¥200


 様々なハーブ・漢方薬がありますが、研究した結果やはりこれに代わるものは無しとなり、世界保健機関 WHOが中国南方のジャングルを調査、発見に至りました。人工栽培はとても難しく、価格は高止まりしていました。そこで日本の研究機関が人工栽培に成功、中国に伝授し、今では比較的安価に入手可能になっています。様々な医薬品にも使われています。

 2品種あり、植物学の面では別のものなのですが、効能が似ているので同列に扱われています。市場に出回っているほとんどの苦丁茶は有機栽培ですが、天然のものは飲みやすくて香りも良く、どちらも貴州・余慶で採集しています。それぞれ別の生産者ですが、原生林採集のものを入荷しました。生産者は個人ではなく、どちらもブランドがある現地の企業です。山を所有していることと関係があるようです。

 薬効が強いため、空腹時には控え、また飲み過ぎないようにする必要があります。大葉の方が体を冷やす効果が高く、便秘に効果があります。熱中症対策には大葉の方が適しています。しかし薬効は小葉の方が高く、高血圧、高血脂、高血糖に大きな効果があります。どちらも栄養価が高いことなど、普洱茶と似たところがあります。普洱茶は濃くすると便秘傾向になりますが、苦丁茶は反対の効能です。大葉は僅かにカフェインがありますが、小葉はありません。普洱茶は大きなダイエット効果がありますが、苦丁は控えめなので痩せ過ぎることは基本的にありません。

 普洱茶と似ていてこちらの方が安価なので、コスパは良いように思えます。しかし普洱茶の方が効果が大きく、しかも少しの茶葉で大量に飲めるので果たしてどちらがコスパが良いのかわかりません。





 苦丁茶は苦いのですが、天然はそういうことはありませんので飲みやすいと思います。熱湯でも大丈夫です。水出しもできます。下の写真例はちょうど半日冷蔵庫に入れていたものです(見えにくいのですが大葉2枚使用しています。1枚でも良さそうです)。水出しではとても爽やかな風味があります。


 茶葉をどんどん交換してフレッシュにすると薬効成分の摂取過多となる可能性がありますので、極力完全に薄くなるまで使用した方がバランスは良いかもしれません。治療目的で煮出して飲むこともあります。

 一般に苦丁茶というと葉巻タバコのように丸めてあるものです。しかし天然は栽培のように管理されておらず、生産も小規模で、このような加工をしていません。

 大葉は料理に使うこともできます。カレーにローリエと一緒に1枚入れるとか、餃子でフライパンに胡麻油を熱する時に唐辛子、花椒と一緒に少し入れて香りをつけます(この3つは食べずに捨てます)。非常に深みのある味になります。Chanel N°5は、実は臭い成分も入っていてそれが奥行きのある香りの秘密と言われますが、味覚にも苦味は使い方によっては大きな効果があります。コーヒーやビールと同様です。ハンバーグのソースには合っても、クリームシチューには合いそうにありません。