現代ではほとんど作られていない大型の茶壺です。民国期はおそらく家族が多かったので、このようなものが多かったのかもしれません。当時の泥、当時の焼成を知る資料です。
高さは蓋を除いて10cm弱、口径は6.5cmぐらいです。
表面にヒビがあり、表面にヒビがないところで中が欠けていたりしています。民国あたりのヒビがある茶壺は、それ以上広がってこないので、焼成時にうっすらとクラックが入っていたものが後から露見したものが多いと思います。蓋も一部割れていますが、こちらは落下が原因と思います。
優れた泥は焼成伸縮比が高いので、このような大型のものには使用できません。それで比較的低質とされています。そこで実際にはどうなのか、単にお湯を通しただけで比較してみました。明確に違いがわかります。柔らかくなります。湯は鉄瓶で沸かしたものです。それでもかなり変わります。低質とは言っても伸縮率が低いというだけで、一応民国ぐらいであろうとしていますが、風格は清末(とはいえ明治大正ぐらいの違いしかない)。やはり古いものは泥も良いのだと再認識しました。