曼陀華館の印があります。清代道光~同治年間、19世紀半ばの何心舟が使用していた号です。友人の王東石と共に伝説的な巨匠で、この2名は寧波に玉成窯を造成して作品を制作していました。
当時のものとしては、かなり小さすぎるし、コピーなのは明らか。
見たところ、文革かそれより少し前、比較的近代のものです。そして型を使っていないと思われます(型は民国期からあり、王寅春が積極的に使用していたので否定されてはいない)。砂が非常に粗く、現代では200目以上のところを、小店で販売しているものは50目、それより更に粗いです。如何にも砂を固めた感があります。そしてガス窯を使用していません。なかったのではないかと思います。爪で打つとボソボソ感があり、現代のような透き通った音がしません。古いもの(大体は大型なのですが)は、現代に比べると焼きが甘い感があり叩くと鈍い音がします。焼成温度は泥によって大体決まっているので熱には不足はないのですが、薪とガスでは違うようです。
220cc ¥80,000
コピー品を専門に作っている人は昔からおり、彼らは後に巨匠になりました。良いものを模倣するというのは価値があるのでしょう。落款のコピー文化はユネスコが世界遺産に指定したぐらい、コピーが文化というのは中華独特でしょう。茶壺もコピー品であることを前提にして多数が博物館に入っています。なぜならコピーした人が巨匠だからです。そこで本作ですが、一箇所から似た芸風のものが複数出たので、コピーの専門家の仕事であろうと思われます。


