文革ぐらいと思われる茶壺です。単孔です。
一応、朱泥なんですけれども、というより昔はこういうのは全部朱泥と言っていたのですけれども、どちらかというと紅泥と言った方が良いと思います。肌合いが如何にも国営廠の泥という感じがします。これも半手工ですが一昔前のものよりもだいぶん慣れてきている感じがします。きちんとすべきところと手を抜いても問題ないところが明確になっており、製品として完成したものを素早く作っていた様子が窺われます。変に作為がないだけに、全く飽きがこない、格好をつけたところがない、質も良いからどこに持っていっても恥ずかしくないし、丁稚具輪のように妙なメッセージ性も発信しない、実に虚心坦懐といったところが大きな特徴だと思います。
紅泥は朱泥よりも甘いので、紅茶なんかを淹れると砂糖を入れたのと勘違いするぐらいの甘さが感じられることがあります。このインパクトも一長一短で、朱泥の方が守備範囲は広いと思いますから、そこらへんは考え方次第でしょう。しかし昔の人が紅泥と朱泥をそれほど区別していなかったことからわかるように、どちらもそれほど違いがあるわけではありません。重心が少し違う程度です。
¥9,000
販売済
この種の生産品は、ほとんど輸出用だったらしいので、中国のいろんな茶を想定しては作っていない筈ですが、まあ、大陸人がそこまでは考えてはいないでしょう。外国が、特に日本が宜興の泥を評価していたので、とりあえず売れるから作って送っていただけだと思うのですが、そこでこの泥ということですが、主に煎茶なんですけれども、かなり評価されたであろうと思われます。日本の泥とも違いますが、一方で日本は紅泥には慣れているし、受け入れやすかっただろうとも思います。輸出用だったためか、紅泥はほとんど見つかりません。日本の方が結構あるのかもしれません。
容量は約130mlです。青磁の皿は含まれません。
箱はヴィンテージのものがありますので、それに収めてあります。茶壺袋も赤と黄色を基調とした古くからあるタイプです。





