潮州の朱泥が宜興に劣るのは、茶油による輝きがないことが1つ挙げられます。いつまでも燻んだ色のままです。泥の効能にそれほどインパクトはありません。しかし、潮州茶に対しては際立った相性があります。何も足さない、何も引かない、ただありのままに表現するということが重要ということに気付かされます。そのため、潮州泥で潮州茶を淹れないと本質的なことがわかりにくくなります。潮州人で宜興を使っている人は少ない印象です。いろいろやって潮州泥に戻る感があります。
丸い方
台形の方
潮州朱泥の多くは赤色ですが、オレンジに近くなるほど貴重な泥を使っています。オレンジは黄色に近い泥で、焼成時の縮小率が高いので商品にならないものも多数出ますが、それでも一部で作られています。「鶏蛋黄」と言います。
デザインの感覚が宜興とはかなり違います。どちらかというと東南アジアに近い印象です。文化も同様です。
現代では宜興のものが広まっているので、潮州泥は鳳凰単叢専用という扱いですが、実際はどんな茶でも合います。古くは、宜興の印を押して輸出もされていました。偽壺に使っていた泥ですが、しかし宜興の泥ではないというだけで、品質は優秀でした。そしてその頃からデザインも東南アジア風でした。