中華の杯は小さいので、茶壺や蓋碗から「公道杯」という入れ物に開け、そこから各杯に注ぎます。しかし公道杯を使わないことも多く、例えば潮州にはほとんどないのではないかと思います。この場合、複数の杯を密集させ順に注いでいきます。公道杯を使うと、そこで何らかの影響を受けてしまいます。しかし便利なので影響を考慮した上で多くの場所で使われています。影響を避けるならガラスという選択肢があります。茶壺→公道杯→杯子という順で、公道杯にガラスを使うのですが、ここで薄胎蓋碗だとどうかという考えもあります。薄胎に変えるとガラスは舌触りに少し角があるということがわかります。やはり茶の分野でガラスは無難であるだけで低級には違いない、安いので入門には良いが、古代には使っていなかったのはどうしてか、暫し使っているとわかってきます。というのは、なぜかガラスを使うと茶のヘタリが速い、例えば10泡淹れるところで7泡ぐらいしか持ちません。ガラスが悪いのでしょうか。茶専門のいわゆる"高級な"もので試しても同じです。おそらくそういう事情でガラスは使わないと決めておられる方もおられると思います。しかしこういう言い方をするとガラスが悪そうですが、必ずしもそういうことはないと思います。ただ、きちんと作られた白磁と比較するのは不利だということでしょう。
抱翁堂製 白磁公道杯




