文革期以後の二胡 - 宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡 - 二胡弦堂

      ¥250.000


二胡製作師・宋廣寧 北京の名工・宋廣寧作の大叶紫檀北京八角二胡です。

この二胡は北京广播(放送)民族楽団に所属している女性奏者が持っていたものです。
5,6年前に作られたものだと所有者ご本人が言っていますが、当時としても良い材を使っています。高かったようです。
現在では珍しくなった胴の中の竹の筒ですが、これを外すとこの二胡は急に駄作へと転落します。竹の筒もかなり丁寧に作ってあり、付けたり外したりしていると、かつて北京の人々がなぜこの構造を好んだのかわかるような気がします。この構造自体は文革期に野外で二胡を鳴らす拡声のためだと言われていて良いイメージがありませんが、この二胡に関して言えば竹筒を装着することによって、しっとり落ち着いた音になります。
デュアルスピーカーというものがあります。米国の天才スピーカー設計者 ジェームズ・バロー・ランシング(現在「JBL」というブランドで有名)が30年代に開発したとされるこの構造は、高音用と低音用の2つのスピーカーを重ねたもので、一般的に良く知られている形のスピーカーの中央にもう1つ小さいものが付けられています。このように音域を分担することによって品質を高めようと考えて発明されています。二胡の竹の筒の構造はそれに近いものがあるようです。ハイファイ志向の考え方は現代の北京二胡にも受け継がれていますが、竹筒の構造はその伝統の一部と思われます。音の美しさを追求すると音域が狭くなるというジレンマはどんな楽器にもあり二胡もそうですが、竹筒の構造はそれに対する回答の1つなのだろうと思います。そうであれば、現代二胡でこの構造がなくなってしまったのは残念です。拡声のためと言うよりかは、むしろ文化的な薫りがします。

宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡の録音

文革期以後の二胡宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡1 文革期以後の二胡宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡2 文革期以後の二胡宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡3 文革期以後の二胡宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡4 文革期以後の二胡宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡5 文革期以後の二胡宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡6 文革期以後の二胡宋廣寧大叶紫檀北京八角二胡7