骨董二胡用琴弓 - 二胡弦堂


  弓(馬尾のみは除く)はゆうパック120サイズになります。1万円以上で送料無料です。

王小迪二胡琴弓 紅竹骨董


二胡弓を製作する王小迪  販売済

 王小迪がかつて製作しました紅竹の高級二胡弓です。弓魚に使っている素材は牛角で、現行のものとは違います。現在はこのような上品な型のものは製造されておらず、写真に有ります2点、この現物しかありません。売り切れますと製造していませんので、以降は入荷はありません。この弓魚は現行の弓には合いません。(馬尾の長さが違うので張り替えれば使えるようになります。)全体的に細身で小振りです。それゆえ、現行のものとは音の傾向や使用感が違います。白いものは、実際はクリーム色です。

 かつて二胡弓というと、馬尾を竹に縛り付けていただけだったので、現在のような配件は付いていませんでした。後の改良によって二胡弓は、非常に使いやすいものになりましたが、金属や牛骨など別の素材の影響を受けるようになり、音が変化しました。この二胡弓は、その影響を最小限に留めようという意図があって作ってあるように思えます。配件を小さくすることによって、そうしているようです。それで、現代の二胡弓とは、何か方向性のようなものが違う感じがします。竹と馬尾以外の素材が音に与える影響に、違和感を感じていた時代のものと思われます。

王小迪二胡琴弓 紅竹骨董


骨董二胡弓1


骨董二胡弓1a
 販売済

 一世代前(というとどれぐらい?)の二胡弓です。現代の二胡弓に割りと近い作りです。基本仕様を以下に示します。

 長さは83.5cmぐらいというところです。弓魚はかなり古い型のプラスチックです。リューズはオリジナルの真鍮ですが、竹に被せているカバーは新品に交換してあります。

骨董二胡弓1b  竹は紅竹の一種としておきます。通常、紅竹の二胡弓の場合は1節ですが、これは2節あります。全体の見た目はまっすぐですが、実際には波打っており、現代の商品化された弓とは違う感覚で作ってあります。

 馬尾は王小迪が交換しました。

骨董二胡弓1c
 かつて河北省の工房が作ったもので、現代とは価値観が違いますがプラスチックを採用していることから上位クラスの弓だったと思われます。発見された当初は毛が7割ほど抜けて無くなっていました。竹棹はそれほど傷も多くなく、古いものとしてはかなり状態の良い物です。そんなに使っていないと思うので、毛は自然風化だったと思われます。

骨董二胡弓1d


骨董二胡弓2


骨董二胡弓2a
 販売済

 この二胡弓は、本当に "骨董" 的な価値のあるものです。美しいデザインの弓魚がポイントです。二胡の古楽器よりも捜索が難しい貴重なものです。基本仕様を以下に示します。

骨董二胡弓2b  長さは76cmに届かないぐらいです。弓魚の素材は黄楊のように見えますがよくわかりません。リューズは新品に交換しています。古い物は風化と錆で折れていました。竹に被せているカバーはオリジナルのままです。

 竹は現代ではあまり使っていない素材のようです。1節のバランスの取れた弓です。長さが短いということもありますが、細身で重量は軽めです。
骨董二胡弓2c
 馬尾は王小迪が交換しました。

 製作された工房の所在などは全くわかりません。現代でも魚の意匠はありますが、これはより原点に近いデザインなのかもしれません。これも上位クラスの弓だったと思われます。発見された当初は黒毛で僅かを残して大部分は抜けていました。竹棹は飛び散った松脂を浴び、黒ずんでいます。古いものではありますが欠陥はなく、まだまた現役で使える二胡弓です。

骨董二胡弓2d


骨董二胡弓3


骨董二胡弓3a  販売済

 竹棹が大きく湾曲した珍しい二胡弓です。

骨董二胡弓3b  長さは80cmぐらいというところです。弓魚はかなり古い型のプラスチックです。リューズ周りはオリジナルの真鍮です。

 竹は現代ではあまり使っていない素材のようです。1節のバランスの取れた弓です。長さが短いということもありますが、細身で重量は軽めです。
骨董二胡弓3c
 馬尾は王小迪が交換しました。

 製作された工房の所在はわかりません。由来もわからず、どのような人がこのような弓を作って演奏していたのかもわかりません。黒ずんでいるのは、飛び散った松脂です。あまり酷使はされていないようです。写真を参照いただきますと弓魚付近に割れた形跡が残っていますが、これは修理してあります。
骨董二胡弓3e
 竹棹の湾曲は全体に及んでいますが、手元もリューズの部分が手前に曲げてあり、手にフィットするような工夫をしているように見受けられます。 骨董二胡弓3f
初心者の方が扱いやすいと言いそうな弓です。毛が緩いと演奏はしにくいですが、本来はこれをかなり緩め、穏やかな曲を拉くのに使うと思います。これだけ竹棹が外に向かって湾曲してあると(といっても中央部はほぼまっすぐではありますが)竹棹は安定しません。そこをどう捉えるかだと思います。表現力と安定感はなかなか相いれないものなので、そこを如何に解決できるかという風にも言えますが、要するに、安定し過ぎていると表現が付けにくいので自由度を増やし、さらにもっと増やしていったら、こうなってしまったということなのかもしれません。穏やかな曲専用の弓と考えた方が良さそうです。速い曲をこれで演奏するのは苦しいと思います。細かい揉弦の変化が多い古曲をこれで演奏すると現行の二胡弓より演奏のしやすさが感じられ、驚かされます。用途を限定すべき二胡弓です。

骨董二胡弓3d