光舜堂謹製 松脂 駒 - 二胡弦堂

 

光舜松脂


 光舜松脂は、天然で木の根元に溜まって、自然の雨や腐葉土の中で。数十年熟成されてきた松脂をモデルにして作り上げたものです。なるべく自然に近い松脂を、温度管理や天然に土や木から得られる成分を含ませることにより、自然の中で松脂が変化していく状態を再現したものです。

 天然に熟成されたものは、その年月の違いや土の違いあるいはその温度などによって,採取される個体毎に違いがあります。安定した性質ではありません。それを人工的に管理することにより大変安定した製品となりました。
 現在販売されているものと違い全く松脂の成分以外は入っておりません。ですので、普通割れ止めや引っ掛かりのために混入されている油分などが入っておりませんので、そのことによる劣化というのは大変しにくいです。

特徴

 光舜松脂二胡用は二つの種類があります。

 一つは、天然熟成された松脂そのものと同じ質を持った、「0(ゼロ)」と呼んでいるものです。
 大変細かな粒子になっていますので、弦を振動させるときに非常に敏感に、あらゆる弦の振動を実現します。そのため大変ふくよかな音色になり、音の立ち上がりも早く、移弦などした時に滑るようなこともありません。弓の毛の引っかかりが良いので、快弓の練習をしている人、速弾きの曲を弾いている人には、音の一粒一粒の輪郭がはっきりするため、弾きやすいと感じると思います。それこそ技巧的な曲を弾く人や練習している人には、違いがわかりやすいため、おすすめです。速弾きの時に音の一つ一つがしっかりと響いてくれます。きらめくような高音を実現し低音弦も十分振動させます。
 また通常の松脂は湿度の高いときに水分を吸い塊になったりして、雑音の原因になることが多いですが、この松脂は湿度の影響は受けにくいです。弓毛の質の強いもの、福音弓の舜風・麗風・音風。そして黒毛の黒旋風などに向いています。

 もう一つの「25」は、ゼロを更に弓毛に対する引っ掛かりを強くし、二胡愛好家の演奏技術を助ける感じの物です。中国製の弓毛などには大変良く合うと思います。

  光舜松脂「0」      ¥ 8,800 (送料無料)

  光舜松脂「25」      ¥ 8,800 (送料無料)


  光舜松脂「0」65%    ¥ 5,500 (送料無料)

  光舜松脂「25」65%    ¥ 5,500 (送料無料)

 65%は下の写真のように小さくなって分量が減ります。板への接着面ギリギリまでは使用できないことも考え合わせると65%は費用対効果で不利です。しかし一般の松脂よりはるかに消耗が少ないので、65%でもかなり長期にお使いいただける筈です。


 バイオリン用に開発されました「1」は高胡のような高い音の楽器に使えそうです。西洋楽器の方の別ページ「光舜松脂」に置いています。一方25は二胡専用の印象、ヘグムなど他の東洋楽器にも合うようです。古典はゼロが良いのではないかと思います。Kは表現力が強いので、楽器、演奏両方で良くも悪くもポテンシャルが引き出されます。悪い意味では、楽器の不備や演奏のちょっとしたミスが顕になります。その代わり、より自在に表現でき、楽器のチューニングもやりやすくなります。技術があれば二胡でもK20は使えます。しかし、かなりしっかりとした振動を引き出しますので、良く調整されていない楽器が多い二胡の場合、その不具合も引き出してしまうこともあり得ます。これを逆に考えると、楽器、演奏の両方で問題点を顕にするので独学者には重宝です。良さも悪さも最大化します。奏者の意図を鋭敏に掴み取り表現します。表現力のある奏者が求めていたものでしょう。

 コントラバスの方はこちらも参考にして下さい。西洋弦楽器であればどれでも同じ評価になると思います。
東京で研究されている松脂
Hindemithのソナタ
Made in 東京の松脂、手に入ります
Made in 東京の光舜松脂

 もう一つの方法があります。
 1や25を塗ったうえに「0」を軽く塗りますと、音色に深みが出ます。わずかなことに過ぎない、とも言えますがしかし、マイクを通すとかなり大きな違いがあります。激変して良くなるという先生方が多いです。そのため、録音やライブでマイクを通す場合は、0の上塗りは強くお勧めします。

 この松脂は割れ止めなど入っておりませんので、割れやすいですので、桐の板に張り付けて、桐の箱に入れてあります。

松脂の塗り方

 最初に光舜松脂を今まで使っていた弓に塗る時には、同封した眼鏡拭きで、弓毛についている以前の松脂をよく拭き取ってください。
 松脂を塗るのは、弓毛に軽く置いた感じで、滑らせるようにゆっくりと、数回往復すれば十分です。新しい馬毛には、10回くらい塗る感じです。ごしごし粉が飛ぶほどこすりつける必要はありません。今まで使っていた松脂よりも、もっと少量ですみ、長い時間弾き続けることができます。一応普通に使えば10年は使えるくらいの量を入れています。例えばppスピカートが決まる Made in 東京の光舜松脂

弦堂より追記

 かつてより京劇の奏者のために供給していた玉林天然20年物松脂、小店でさらに10年以上安置したものですが、これを光舜堂にて復刻したものがゼロです。ゼロが作られたことで、かつての響きを取り戻し、松脂も安定して入手できるようになりました。

 しかしながら二胡の場合、より現代的な感覚となった場合、もっと性能感を感じさせるものの方が良さそうです。25の方が現代二胡に対しては標準的な印象があります。25はたいへん好評で、一方ゼロは難しいと言われる方が多いようです。しかし昔はゼロのような松脂ばかりだったのです。このようなものは現代にはないので慣れも多少は必要かもしれません。また演奏する音楽にもよるのではないでしょうか。古い音楽や音にある程度の関わりがなければゼロは難しいかもしれません。もちろん、25で古い音楽ができないという意味ではありませんし、ゼロでどのジャンルでも鳴らすことはできます。ただ、自分の中に持っていない感覚の松脂を使うのは難しいのかもしれません。弦楽器で音楽表現というのは難しいです。そこをある程度サポートというのは道具では難しいと思うのですが、光舜堂の弓、この松脂25はかなりそのあたりしっかりしています。かなり演奏しやすくなると思います。まず25で練習し、やがて歴史的に標準となるゼロになるのかもしれず、手掛ける音楽によってはずっと25ということもありそうです。

 道具が演奏者を育てる面に目を向けると、この2つの松脂、どちらを使うかで自分自身の感性にも影響を与えそうです。それぐらい違いがあります。できれば両方が好ましいです。違うので最初見た時は誰しも「自分はこっち」という具合に好みがはっきりする傾向があります。しかし嫌いな方?を暫し使うと新しい面が見えてきます。「こういう表現もあるのか」という具合です。それほど時を置かずに「どちらもそれぞれだな」と思うようになります。西野さんも光舜松脂・もう一つの選択基準で解説していますが「自分は本格派である」という方は0だけでもいいかもしれません。しかし25は二胡に寄せています。半年試作を作り続けて最後に選ばれたのが25です。0については天然と同じ仕様ですが、より材料を吟味して向上しています。蓄音機の音、生の本物の音を聞くと、あまりの美音に驚きます。ですが片面4分半しか入らず、音量調整は針の交換で、それも大して変わらない、バカでかい音で朗々と鳴らすものだから、現代ではなんとも扱いにくい代物です。ただし、音は極めつけに美しいのです。こういう蓄音機時代の弦楽というのは、0のような松脂を使っているから、ああいった音が出るのでしょう。音と音楽の違いも考えて下さい。音がとても美しい、そのことと、音が連なった時の美しさは違うということです。正月頃にテレビでやっている「芸能人格付けチェック」なるものをご覧になられたことがありますか。例えば、ギターが出ます。名器です。そしてもう一つは安価品です。これをブラインドで当てます。多くの人が外します。名器は音が悪いのでしょうか。いや、音楽なんです。音の連なりなんです。そのため名器は音がちょっと硬いです。ですが連なりの方が重要です。多くの弦楽奏者は旋律を歌わせるのに苦労するからです。良いものを使うと自然に歌うように流れ、硬いと思った音も磨いた玉のように聞こえるようになるのです。25はそういうサポートがしっかりしているので、ちょっと自信がないという奏者でも前より美しく旋律が流れるようになります。しかしサポートは邪魔、全部自分でやりたいようにやります、という方は0の方が良いでしょう。0が旋律美を重視していないという意味ではありません。十分なのです。だけど二胡は難しい、もっとサポートが要るのでさらに強力にしたのが25です。強力なので低音の楽器のようなものでしっかりします。


光舜堂謹製老松駒

光舜堂老松駒の形状

 二胡には老松駒が最良とのことで製作いただいたものです。

   ¥ 5,500 (送料無料)

 松というとおそらく世界中にある普遍的な材料です。これに含まれる松脂というものは多くものに使用されています。写真や塗料の光沢など輝くものに使われているようです。鉄やガラスなどコアな材料がありますが、その中に含まれます。大量に入手可能です。ですから松というのは安価です。

 ですが、松を使った二胡駒はそんなに出回っていません。その理由は、材料の中に松脂成分が多くて加工性が悪く、ヤスリがすぐにだめになるなどいろいろな問題があります。松にも年輪のような層があります。夏は柔らかく、冬は硬いので、その硬い部分に弦が当たるようにします。かなり面倒です。それで二胡駒で松となると安価なのものはほとんどありません。いずれにしても柔らかい材なのは確かなので、それほど耐久性はありません。それで紫檀の薄いもので弦を受けるようにしています。

 松が優れている理由は弾力性にあります。指で摘むとわずかですが、スポンジのように凹みます。これが弦の振動を理想的に受けるようです。これをさらに理想的に蛇皮へ伝達するためには弦の張力の理想的な受け方が必要です。駒の上下で弦の角度が違います。上は千斤までで遠く、下は短い長さしかありません。そこで角度を付けています。西洋楽器の駒も少し倒すようで原則は同じです。しかしこの構造は機械化ができません。中国駒ですべて同じ構造のものは旋盤を使っていますが、このような製造法には合わないので手工生産でしか作れません。
光舜堂老松駒を取り付ける方向  発送は駒だけになります。