千斤の巻き方を教えて下さい。 - 二胡弦堂


 まず何の糸を使うかですが、絹弦の場合は情報に乏しい面があり、一般的にはどうしたらいいと言われているのかわかりません。スチールの場合は混紡が良いとされ、絹や綿は良くないと言われていたり、100%綿でないといけないとか、絹が最良だと考える演奏家もいます。二胡専門店には、専用の糸も売っているようですから、そういうものを利用してもいいと思いますが、専用と称するものは、ナイロンであったりしますから注意が必要です。結局、素材としては何がいいのかよくわからず、個人の好みというしかありません。

 中国では、裁縫店で買ってきたミシンに取り付ける円錐型の高さ15cmぐらいの糸巻きが店頭に置いてあって、無料で巻き直してくれます。混紡ですから、特殊な糸ではありません。特にそこの店で買った二胡でなくても、気軽に替えてくれる場合が多いです。

 ここでは、絹弦は千斤にも使えますか? でお勧めしている絹弦の古くなったもので、巻き直す方法を写真でご説明しています。弦に対して2回しか巻いていませんが、絹を使われる場合は、これぐらいがいいようです。3回巻いても結構です。混紡の場合は、6~7回巻くことになっています。

 また、弦の方に絹弦を使う場合は、スチール弦に比べて駒へ渡す角度を急にする必要があります。一般に千斤の高さは1cm以上だと思いますが、これを5mmぐらいなど極端に下げることもあります。絹弦の張力が弱いためです。そうしなければ雑音の原因になることもあります。これは楽器毎に個別に調整が必要です。

二胡千斤の巻き方1 二胡千斤の巻き方2 二胡千斤の巻き方3 二胡千斤の巻き方4 二胡千斤の巻き方5 二胡千斤の巻き方6 二胡千斤の巻き方7 二胡千斤の巻き方8 二胡千斤の巻き方9


 古い千斤を残した状態で巻くのがポイントです。そのため若干、弦をゆるめて巻き始めるのですが、こうすることによって高さを保ちやすくなります。棹から弦までの高さは重要です。0.1mm間隔でも、少しずつ音が変化します。琴馬の高さもそれぞれですから、あまり神経質になるのは意味がありませんが、よく使う琴馬で調整しておきます。

 最初に輪を作ってから、それを棹に固定するように巻いていきます。棹に2回巻いた後、弦に1回廻します。その後は棹に1回、弦に1回と繰り返してゆき、最後は棹に2回巻きます。最初に作った輪に糸を通して両側から引きますと固定できます。それから、古い千斤を捨て新しい千斤を定位置に移動します。写真では残った端の糸が見えていますが、これを綺麗に落として処理したら完成です。




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