二胡には、蘇州、上海、北京など作りが違うようですが、どれを買うのがいいでしょうか? - 二胡弦堂


 全部買うべきです。一把しか買う予定がないのであれば以下を参考にしていただけますが、2把以上買うのであれば産地の違いは念頭に置く必要があるし、いずれも知っておいた方が良いという感覚は持っておくべきだと思います。

 北京二胡は六角と八角があります。北京六角は蘇州二胡と北京八角の中間のような感じになり割とどんな音楽にも対応しやすいことから中国では人気があります。一般に北京二胡というと通常八角になります。円形に近くなるため率直な音になります。しかし六角の方が人気があるので北京の店頭には六角ばかり並んでいます。中国北方では北京六角がかなり人気があって、南方では敦煌牌のような有名工房のものが人気があります。

 二胡を持っていく地方によって音が変わってしまうこともあります。国際的に活躍している方々は、この問題に敏感なようです。地域によって楽器の鳴りが悪くなるのは困ることがあるからだと思います。それで、一部の演奏家に使われているのは、人工の蛇皮を張ったものです。音が悪そうに思いますが、そんなことはありません。雑味がなさすぎる、綺麗過ぎるので、味わいに欠ける傾向があるとされています。その分、簡単に綺麗な音が出せますから、人前で演奏する事が多い方は、ある種のプレッシャーから解放されると思います。もし初心者の方が人工皮の二胡を使うと進歩が速いかもしれません。なぜなら蛇皮のコンディションから来る余計な心配が要らないからで、演奏技術が高まってきてから本蛇皮に変えても十分使えると思います。人工皮でも気候の影響はある程度は受けます。それで、皮の張りを調整したり交換できるものもあります。また、高胡や二泉胡としても使えるように、千斤を動かせるものもあり、移動の多い奏者には重宝なものです。

 古楽器専門?で行くという方法もあります。古い楽器は、気候、地域の変動を受けにくいのです。理由はわかりません。材の乾燥が進んでいるからかもしれません。古い二胡は、現代のものと規格が違いますので避ける場合は、文革期の二胡が1つの選択肢になります。外観が綺麗な物はほとんどありませんが非常に味があります。拉き継がれてきたものは、とても美しい音で鳴ります。古くても、骨董店に何十年も置いてあったようなものはあまり良くありません。蛇皮を換えれば済むことですが。

 簡単に入手できる手頃な蘇州二胡で良いと考える方には、木材の材質を黒檀にするのが良いという人もいます。これが日本人のイメージする二胡の音が出しやすいからだとされています。北京二胡にされる場合でも黒檀がいいと思います。(注:弦堂では一般の黒檀は基本的に買っておらず、相当に優良な材が入らないと購入していませんからほとんど在庫していません。しかしここで説明しているのは一般的に買える黒檀材の割りと安価なのものです。これで普通は十分と思います。)古楽器は、黄花梨が入手できるならこれが一番良いです。高い物が必ずしも材の質が良いとは限らないので、そこは注意する必要があります。




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