絹弦が松脂(ロジン)で汚れてきたらどうしたらいいでしょうか? - 二胡弦堂


 オリーブオイルで拭くのがいいと思います。手軽に手に入ります。最高のものは、馬油(ガマ油)とされています。これが手に入るなら最良ですが、そこまでやる必要はないと思います。しばらく保管した弦など古いものも、馬油でなじませると使えるようになる場合があります。馬油は、人間の手の脂に近いので、絹弦に対して良いとされています。(絹弦の保管についてですが、10年ぐらい置いておいたものを見たことがありますがあまり問題ありません。しかしかつていろんな工場で生産されていた昔のものは、工場によって質が違うのか、或いは古くなっているためかわかりませんが、油が必要と思うものもありました。現代のものは保管についてあまり考えなくていいと思います。)

 油を使う時は弦だけを拭きます。蛇皮には絶対に塗ってはいけません。弦には弓を重ねて収納したときに、松脂が付きやすいので、布をあてがって保護するのがいいと思います。移動の際は、特に汚れやすいので注意が必要です。このように普段から注意していればあまり問題はないのですが、そうはいっても指が滑りにくくなるとか、弦がベタベタしていたら指を放した時に吸い付いてポンと音がする(フィンガーノイズ)ということはあります。弓毛の当たるところは避けます。ここには、弦にも松脂が付くことによって摩擦が生じて音が出ます。それでオイルが付くとよくありません。どうしても拭く場合は、オイルを十分乾かせてから弓をあてがって下さい。

 中国の特に老人は、左手で顔を拭い、顔の脂で問題を克服しています。額を弦に擦りつける方もおられ、不潔なようですが問題の解決にはなります。




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