絹弦は、最近の西洋音楽とのコラボレーションには、適するでしょうか? - 二胡弦堂


二胡のレコーディングスタジオの様子  問題ありませんが、音量の違いの克服が鍵になると思います。マイクを使うのなら、この障害はないと思います。

 アンサンブルの場合は、絹弦を使うという楽団は今でもありますので、全体のコンセプトが一致していれば使われています。半世紀以上前には、欧州の諸楽団も生ガット弦を使用しており、もちろん楽団なので各種管楽器と合わせますから、古い規格の弦だから合わないということはないと思います。

  30年代頃には、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団がE弦に絹弦を使っていたので問題ないという実例があるともされています。ということは、当時この楽団の主席だったアルノルト・ロゼーが残したソリストとしての録音も絹弦を使っていた可能性がありますので参考になります。彼が42年に亡くなった頃から絹弦が排除されたのかもしれません。(欧州ではそれまでスチール弦が主流だったので、ガットや絹弦を使うのは当時最先端だったと思われます。)楽団の公式サイトにロゼーの1930年に撮影された写真がありましたので以下に掲載しておきますが、この写真からは彼がどんな弦を使っていたのか、はっきり知ることはできません。

 どんな音楽を演奏するかの方が重要かもしれません。二胡があらゆる音楽と必ずしも合わないかもしれないのと同様、絹弦にも合わないものはあるだろうと思います。

ウィーン・フィルのコンチェルトマイスター、アルノルト・ロゼー




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