音程について、わかりにくいので教えて下さい。 - 二胡弦堂


盲目でも二胡の音程を合わせることができる。  ピアノの鍵盤を思い浮かべて下さい。白い鍵盤が並んでいて、所々抜けたように黒い鍵盤が盛り上がっています。これらの鍵盤を全部叩きながら左から右へ行きますと、例えばドからドまでなら、13の鍵盤を叩いたことになります。これを1オクターブといい、(ドは、2度叩いているから)12種の音程があることになります。これは、基準があります。有る弦を弾いた時に出た音が「ド」だとしたら、それを半分にした弦は、高い「ド」が出ます。2/3だったら「ソ」が出ます。1.5倍に長くすると、低い「ファ」が出ます。もし「ド」を主音にしたら、この3つの音は強い機能を持ち、これらが軸になって音楽は展開してゆきます。他の音は、これらを基準に細分化されています。音楽には、音階というのがあります。主音を「ド」にして長音階を確認すると、ドレミファソラシド と白い鍵盤ばかり叩いていくことになります。ミとファ、シとドの間には、黒い鍵盤がありません。この間は、音程が「半音」しかありません。黒い鍵盤のあるところ(全音)の半分の高さしか上がらないということです。だから均等に上がるわけではないのです。長音階は主音から、3-4、7-8番目の音は半音しかありません。これは決まっています。主音は他の音に変えることもできますので「レ」を主音に変えてみましょう。3-4、7-8が、半音の原則を守ると、レミまでは白鍵を叩きます。2-3は、全音程なのでファの右上の黒い鍵盤を使います。これはファの半音上を意味する「ファ#」と表記します。3-4は、半音なので、ファ#から白い鍵盤に戻り「ソ」になります。このまま行くと、ドも「ド#」になります。このように「ド」以外を主音にすると、黒鍵を使わないといけません。二胡は、内弦がD(レ)なので、これを主音にする音階で練習し始めることになります。それで、ピアノなら普通、黒鍵を使う調で練習を始めることになるわけです。これは「ニ長調」といい、ドが主音なら「ハ長調」といいます。ここまでは「ド」を主音にした音階を中心に考えました。これを「ラ」を主音に移して黒鍵を使わずに弾くと別の音階になります。なぜなら2-3、5-6が半音になるからです。半音の位置が変わります。
 これは「短調」の音階で、先ほどの「長調」とは違います。他にももっとありますが、現代では主にこの2つの旋法が使われています。1オクターブは12の音があるわけですから「調」の数は全部で24です。西洋音楽は、古楽と現代音楽の一部は別ですが、基本的にこの24の内、どれかを使っています。変えると雰囲気が違いますので、曲の性質を決定する重要な要素です。イタリアはドレミという音の呼び方をしますが、英語圏では短調の基本の主音である「ラ」から、ABCDEFGと呼んでいます。日本は、Aが「イ」で、イロハニホヘトと言っていました。「ド」は「C」とも呼び、これを主音に据えて長調音階を使うと「ハ長調」と呼びます。二胡は、内弦が「D(レとも言い、ニとも言える)」なので、これが主音なら「ニ長調」になりますが、ニ長調の曲ばかりではないので主音を変えると指の押さえる位置が変化します。二胡には二本の弦があります。これは開放弦がD(レ)とA(ラ)に合わせられます。この音程はドとソ(2/3)の音程と同じです。音程は5度です。(1オクターブは8度です)三味線や三線は4度という調弦もあり、これは「ド」から「ファ」の音程になります。この3つの音は音楽の中で強い機能を持っているとお話しました。それでこの間隔で調弦します。適当に決まっているわけではありません。世界中様々な楽器、音楽がありますが、どれも同じです。

 これらのことが基本になって、別の音程の音をどんなふうに重ねて鳴らすか(ハーモニー)発展してゆきます。二胡は、基本的に一度に1つの音を出すので(メロディ)1人で演奏するならここまでは考えません。しかし他の人と合奏するなら、よく知っていた方がいい要素です。ハーモニーはとても複雑で、音楽院では学習必須ですが、たいてい評判の悪い生徒泣かせの学科です。音楽を子供の時からやっていた人でもこんな感じです。演奏技術ばかりでなく、このような学習も息抜き?にやってみると、もっとおもしろくなるかもしれません。でも一番重要なのは、巨匠たちの音楽をたくさん聴くことです。正規の教育を受けていない人もかなりおり楽譜が読めない人さえいます。音痴な人もいます。優れたテクニックを持っている訳ではない人もいます。本当に重要なのは何なのでしょうか。深遠な問題です。




二胡弦堂
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