養壺
茶壺の手入れにはいろいろな考え方がありますが、1つの大きな相違は下の写真の茶壺のように茶渋を付けたままにするか或いは綺麗に洗うかというものです。いずれにしても茶の蒸気は胎を通過するので、ここには茶渋が残ります。そのため色が濃くなってゆきます。(
紫砂壺の頁の真ん中の写真の壺
は新しい時に撮影したので紫ですが、今は焦げ茶色です)しかし、このようになってくるとますますおいしいお茶が淹るようになってきます。下の茶壺は乾燥した状態でもいい香りがします。茶は椿類なので茶壺を乾拭きすれば椿油で磨いたような感じになり美しい艶が出てきます。こうして使って磨いて大切にすると段々と価値ある壺になってきます。そのため、親から子へと茶壺が継承されてゆく伝統のあるところもあります。古いものは良い泥を使っており養壺も進んでいるということから高価である場合がありますが、このようなものを手に入れるのもいいかもしれません。しかし贋作が多いので注意が必要です。よく1種の茶葉に1つの茶壺をあてがわないと香りが混ざって良くないと言われることがありますが、これは確かにそうかもしれません。しかしあまり神経質になると、とても多くの茶壺を所有しなければならないのでたいへんです。しかし、いいものはたくさんありますから、経済的に許すなら幾つもの種類を手元に置いて楽しむのもいいものです。どれほどの種類のお茶を飲まれるかによって違いますが、プーアール茶用に1つ、烏龍茶で1つか2つ、釉薬をぬったものを1つ、後はガラスとか、これぐらいコレクションがあったら、だいじょうぶと思います。大きさは目安ですが、100ccなら1人用、200ccは2人用という感じです。200ccで1人で飲むとたくさん飲めるのでいいのですが、大きいものは香りが抜けやすいとして嫌う人もいます。
どのように手入れされるかにかかわらず、清潔に保つことは大切です。洗剤で洗うと染み込みますのでいけません。同様の理由でカルキの含む水道水ではなく、一度沸騰したお湯で洗います。カビが生えないように乾燥させてから収めます。