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雲南プーアール茶をみる

中国の伝統的保健飲料ー雲南普洱茶(上)

 雲南省は世界のお茶の原産地で普洱茶の古里であることは古今東西広く知られています。南宋の李石が著した「続博物誌」によると「西藩では唐の時代からすでに普茶を飲む」とあります。西藩とはチベットのことであり、普茶とは他でもない"普洱茶"のことを意味しています。このことから、唐代にはすでに普洱茶の貿易が行われていたことがわかります。清代の趙学敏の「本草綱目拾遺」を見ると「普洱茶は雲南普洱府にでき 攸楽、革登、倚邦・・・六つの茶の山 に産する」と記されており、今日の普洱県にあたる所は滇南(雲南)の中心地で、茶の集積地点だったこともわかります。普洱茶はこの地名を借りて茶名にし、今日まで使われてきました。六つの茶の山は現在の思芽地区と西双版納にあります。これらの地域は山紫水明で気候も温暖、冬霜なく、春露なし。雨量が豊かで雲や霧がまとい巡り、土壌が肥えて、将にこれらの条件にしてここが世界の茶の原産地、中心、茶の古里と呼ばれる所以となっているのです。西双版納傣族自治州に伝わるある古文書によれば、早くも1700年前には雲南で茶が栽培されています。同自治州の勐海県南糯山の上には今でも800年前に人工栽培された老木があり、このようなものを「茶樹王」と呼んでいます。1961年には同県大黒山原生林で野生の大茶樹が発見され、これは高さ32.1m,直径1.03m,樹齢1700年以上というものでした。この木は今も枝の勢いがよく、葉が良く茂っていて、これで製茶すれば質の良い茶ができるので好評を受けています。このことは雲南省がいかにいい自然条件に恵まれ、それによって、高い産出量、品質の上等な雲南大葉種の茶を育んでいったのかを示しています。この雲南大葉種は芽が出るのが早く生命力が強く成長期間が長いだけでなく、葉が強壮で柔らかいという優れた特徴があり、普洱茶を作る最も上等の原料として使われています。
 雲南普洱茶は緑茶や紅茶とは異なり、雲南大葉種の茶を後発酵させる特殊な製造法で作られ、その葉は太くて大きい特徴があります。色は潤いのある焦げ茶か褐赤色、味は濃厚で甘みが伴い独特の陳香があって、老若男女を問わず飲むことのできる優れた保健飲料です。我が国(中国)では少なからぬ数の文人たちが詩を吟じて賛美しています。宋代の王禹は詩に曰く「薫り九苑にある芳蘭の気、まるくて三秋の月の輪に似て、いとおしさの余り尽きてしまうのが気になって、年老いた親のためにとっておきました」。清代の趙学敏も言う「普洱茶の香りは最高だな。酔いを冷ますのに一番。食べ物の消化を良くするのも効果有り」。曹雪芹の「紅楼夢」にも雲南普洱茶についての描写があります。
続く

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訳者注:これは雲南茶の大家である王樹文老師の普洱茶に関する一つの論文の翻訳で、今日ではその内容に目新しいものはありません。しかし、この論文に目を通しただけで普洱茶について非常に多くのことを知ることが出来、知識の整理が容易であることから、王老師のご協力で公開することになりました。少し長いですが、これをお読みになると普洱茶をこれまで以上に味わい深くお楽しみいただけると思います。尚、この翻訳の著作権は王樹文に属します。