茶と文物 - 二胡弦堂

 


 茶と茶器、特に茶壺、中国の文物を販売するページです。

 日本にも茶はあります。ではなぜ中国の茶をやるのでしょう?

 茶は中国発祥で、日本の茶も伝来のものです。しかし、日本で残っているような茶は大陸では既に失われています。抹茶のようなものは大陸ではなくなっています。これらはかつては中国にあったものでした。日本茶は日本の茶として見做す一般的な観点以外に、古代の茶の名残という見方もできます。このことは、日本と中国の物事の発展の仕方が違うことによります。日本茶に親しむことは中国茶への理解にも通ずるので、中国人の中にも日本茶に興味を持つ人も少なくなく、今ではコンビニで「日本抹茶」が売られている程です。

 茶に関して「日常の飲み物」として見た場合、幾つか大きな障害があります。茶葉の扱いは意外とデリケートで出がらしを捨てるのも面倒です。ペットボトルの手軽さとはかなり差があります。日本茶は2,3煎しか飲めないので、一日に1,2Lぐらいの結構な量の水分を茶で摂る習慣があれば、しょっちゅう急須を洗わなければいけません(しかし非常に良質な日本茶は中国茶ほどではないですが、かなり煎を重ねても大丈夫です)。そもそも、茶とはそんな風に飲むものではない、という一般的感覚もあります。この特徴が「お客さんの来訪時に出すもの」という限定された位置づけになってしまい、普段飲みにはあまり親しまれていない原因になっているのかもしれません。

 一方、中国茶はまず茶葉が大きいので、急須(大陸では茶壺)を洗うのは容易です。そして安価なものでも10煎ほど、高級品では30煎ぐらい淹れられます。1煎につき湯量は少量ずつですが、それでも回数が多いので全体では結構な水量です。2,3煎目ぐらいが濃厚で、以降は徐々に薄くなっていきます。そこで例えば食事であれば、最初にさらっと1煎、前菜が来たら2煎・・と続け、最後に薄くなってきたのはちょうどよいです。或いは、もっと前に客が来訪で、菓子と共に茶を飲み始め、それを食事が終わるまで続けるという長時間で、最初に投入した茶葉を最後まで使い切ります。夜に薄くなるのは睡眠を考えるとちょうどよいです。カフェインが強いものを夜に飲むのは好ましくないからです。

 茶について別の障害は、茶器が茶渋で汚れてくるということです。しかしこれを善用して、洗うのは濯ぐだけであれば、日々のことなので楽になります。そのため、宜興の泥を使って茶壺を制作します。輝きが増してくるのはここの泥しかありません。茶盤には錫を使い、枯れた味わいを楽しみます。

 こうして考えると、中国茶の発展、それが現代に残された形を見ると、非常に合理的だということがわかります。何かと楽なので、日本茶に戻れなくなります。日本茶は湯温を下げる必要がありますが、中国茶はだいたい100度、少し下がっても淹るように作っていますのでこの点でも楽です。普段から茶を日常で飲みたいという場合は、中国茶を始めてみて下さい。


茶葉

 茶は基本、高価なので、気軽に普段飲みにできるぐらいの価格のものを探して、丁度よいものが入った時のみ扱います。


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供給が安定している茶壺

 本物の宜興の泥は、使用する毎に輝きを増します。見ただけでは真贋はわからなくても使えば自ずとわかります。


緑泥は在庫
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文物

 茶と直接関係ないもの。


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