黄龍山紅泥掇球壺 - 二胡弦堂

 

黄龍山紅泥掇球壺
約180cc ¥35,000


掇球壺 duō qiú hú

 同じ紅泥では、圓珠壺も入荷しています。見たところ泥は同じです。どちらも60目です。ですが、色合いが随分違います。焼成温度が違うためでしょう。こちらは七孔ですが、圓珠壺は蜂巣です。日本煎茶には蜂巣の方が良さそうです。

 こちらは15年の製壷経験のある職人が仕上げており、彼一人ですべての工程を手掛けました。焼きについても彼の経験則で決めています。こちらの方が低温です。容量は制作家の方から180ccと案内されたものです。

 掇球壺というのは、古典的オーソドックスな様式です。「掇」とは、拾って取り上げるという意味ですが、どちらかというと、選んで、考えて取るという意味合いがあります。丸い形状で、胴は大球、蓋は小球で、小球を取って大球の上に乗せるという意味です。

 参考にしたのは、東京・丸の内にあります静嘉堂文庫美術館に収められている清代の茶壺です。しかし清代のものはいずれも大型です。そのままでは作れず、かといってそのまま縮小するのもイメージが変わります。昔の様式を参考にしたものになります。