台湾訂製趙庄薄胎朱泥茶壺 - 二胡弦堂


 薄胎と言ってもそれほど極端に薄くもないですが、割と薄型の、台湾人が好むタイプの、つまり烏龍茶向きの、趙庄朱泥の茶壺です。単孔です。

 すでに何年か養壺を経て、かなりチュコレート色に育ってきています。薄胎は香りが強く出ますし、濃厚な台湾烏龍茶においてはそこは茶壺でサポートする必要がないことからこういう薄胎が望まれます。この特徴からかなり茶葉との相性を選ぶ茶壺です。早く育てた安価な茶葉であれば良さがまるで出ないので、高級茶を好む茶壺ということもできるでしょう。

 こういう台湾が関わった茶壺の場合は全てではありませんが、銘を入れないという特徴があります。こういう漢詩を入れているものが結構あります。

唐代・高适《别董大》

其一
千里黄云白日曛,北风吹雁雪纷纷。
莫愁前路无知己,天下谁人不识君。

其二
六翮飘飖私自怜,一离京洛十余年。
丈夫贫贱应未足,今日相逢无酒钱。

 太字の部分が引用されていて続いて「孟臣製」とあります。この詩は作者が当時の高名な琴師・董庭蘭との別れの際に送ったもので、太字の部分は「前途に誰もあなたを理解する人がいないことを心配しても」という意味です。当時、琴を理解する教養人は非常に少なかったのでこのような言葉を贈ったのですが、なぜ茶壺にこのような詩を引用したのかはわかりません。気にせず、鷹揚に茶を淹れたいところです。

  ¥80,000


 蓋に若干の欠けがあります。

容量は約180mlです。青磁の皿は含まれません。
















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