黄龍山老坑底槽清茶壺 - 二胡弦堂

 

黄龍山老坑底槽清壺 140cc以下 ¥26,000

底槽清 dǐ cáo qīng(最下層の紫泥)

 写真を見ると灰色のように見えますし事実そうなのですが、離れてみると茶色であったり、光の具合で見える色が変わります。ですから、このあたりも含めて紫泥ではなく段泥と言う人もいるのだと思います。

 この底槽清は清代に掘られて放置された5号坑の中で天然風化した泥を数十年前に人夫を送り込んで取得した古いものです。この坑道は後に現代の土木技術で攻め、かつてよりさらに掘り進めて取得した泥もありますがこちらはもう少し安価です。風化の期間が短いからです。短いと言っても10年は置いているようですが、清代のものと比較すると価値に差があるのは言うまでもありません。この老料が枯渇したら新しい方に変えますがそれでも大きく劣るとは思えません。しかし我々は古いものが好きだし、材料に限りもあるので手に入るなら今のうちに買いたいということで本品の入荷となりました。特殊な加工法で清水泥などもありますが(清水泥もまた別の意味で良いので別ページにあります)、やはり寝かせている年数が長い方が特に紫泥に関しては良いと思います。

 底槽清は坑道の一番底にある紫泥です。紫泥の中に鶏眼、あるいは猫眼と言われる青緑の粒子がたくさん見られる特徴があります。これは本山緑泥の顆粒です。茶の味わいも段泥系なので、底槽清に関しては紫泥と見なさず段泥として扱う茶人もいます。輝き、見た目の格調の高さ、希少性などが評価されています。