近代輸出用具輪珠 - 二胡弦堂


 紫泥の茶壺で割と安価で提供できるもので数がある程度あるものはないかということで、ちょっと無理気味だと思いつつも探したのですが、宜興紫砂一廠が文革後に作ったとされる本品が見つかり、もはやこれで十分なのではないか、工作は粗いが泥は良いということでお勧めすることにしたものです。単に工作が粗いだけでなく、泥自体が細かい造形に向かない粗い感じ、泥を調合もしていますが、外観に気を使わなくて良いところが逆に良かったかもしれない、表面がもっと綺麗な高級品よりも茶の味が良いんですね。どんな茶でも淹りますし、紫泥に関してはこれで十分良いのではないか、そこは決めるのは個人それぞれなのでしょうけれども、お勧めする側の立場からは、これで十分と申し上げても良いと思います。

 形状は2種類で、工作が雑ゆえ個体差があるのですが標準で、Aは160ml、Bは200mlです。烏龍茶だとAの方が良いでしょうし、紅茶であればBの方が良いと思います。もちろん逆でも問題はありませんが、容量とか形状を比較するとそういう感じになるだろうと思います。

A ¥6,800
B ¥6,800

 青花の皿は含まれません。

 同じところから朱泥も出て来たのですが、これはどちらかというと紅泥に近いような、含有量が紅泥の方が多い感じのもので、見るからに宜興紫砂一廠の伝統的な調合という感じがします。紅泥は甘みがあって良さがわかりやすいので、手元に置いて体感していただきたいものです。甘いというと緑泥もそうなのですが、ちょっと違うし、紅泥は発酵茶も淹れられますので扱いやすいというメリットもあります。

 C ¥7,300


 色々な泥があります。だからちょっと迷います。どうしたらいいのかと聞かれると難しいんですね。ここだけで2種の泥があり、それ以外にも現代に作っている朱泥と緑泥があります。紅泥、朱泥、緑泥、紫泥とあります。うちにも色々ありますが、どれか1つ取れと言われたら100年考えても決まりそうにないぐらいなので、適切に回答できそうもありません。茶それぞれに相性もあるし、水の方が影響が大きいと思いますが、デリケートな要素が多いということも難しくしていると思います。そのあたりを関係なしに比較すると、まず宜興紫砂というのは主要成分が緑泥のものを指します。段泥とも言います。段は団と同音です。団は団山のことです。団山とは宜興本山のことです。明代はほとんど段泥だし、これを紫砂と言います。緑泥ストレートのものは甘いです。実に芳しい味わいです。しかし発酵茶には使いにくいというデメリットがあります。同じように甘味を追求する場合、紅泥になります。朱泥は少し落ち着きますので使いやすいと見ることもできます。緑茶中心の日本で朱泥が愛されたのはこの辺の事情もありますが、しかし当時は(今でも)紅泥は朱泥とも言われていたほどなので違いを求めるのは微妙なところです。個性が弱いのは紫泥ですが、少しの甘味があります。味のキャラが強い茶にはこれが一番良かったりします。




















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