鶯歌レポート - 二胡弦堂

 

 2018.09.07に台湾にあります鶯歌に初めて行ってまいりました。元々の予定では北京から一時帰国でしたが、台風の影響で関西空港が突如閉鎖、5日午後にANAから搭乗予定の6日便のフライトキャンセルの連絡が来たので変更を余儀なくされたのです。ビザも期限が6日と必ず出国せねばならない状況で、すぐになんとかせねばならない、ということで最初に考えたのは東京経由でしたが、これはおそらく高騰、それだったら帰国は諦めて片道1万円前後で飛べるところに行くか、となってきて、そうなると行き先は決まってきます。ソウル、香港、マカオ、台北の4つぐらいでしょう。そこで前から行こうと思って果たせていなかった鶯歌に行こうとなって台北に決まりました。以前、2012年にも別の事情で帰国できず台北に行ったことがあるのである程度わかっていたつもりでしたが、この短い期間の間に日本人がすごく多くなっていることが判明、台湾企業に雇われている日本人が非常に多くなっているようで、外食チェーン店の店員というと日本語必須なのかと見紛うほど気がつかれたら普通に日本語に切り替えてきます。わからない時はわざわざ「お客様は北京人ですか?日本人ですか?」と聞いてくるぐらいです。「えー、なんでその2択? なんでバレるわけ?」と聞くと「感じは日本人だが発音は北京」と言われます。北京人も結構来ているようです。いつの間にか国際都市に変貌、日本人の存在が普通過ぎて全く特別感がない、外人という感じがまるでないという驚愕の状況に唖然といたしました。もちろんこれは台北の話で鶯歌のようなところはまた違います。電車に乗って向かった鶯歌陶瓷街は静かな町でした。

 鶯歌には「台湾の泥」というところで興味があったのですが一方で、もうそういうものはないだろう、泥屋さんから買って来たよくわからない泥に変わっているだろうと思って期待せずに行きましたが、確かにそういう感じではありました。探せば台湾の泥やその話も少し聞けたので、少し理解が広まりましたが、それだけで帰って参りました。ともかくせっかくなので少し写真をご覧いただこうと思います。


 鶯歌駅から降りての周辺や少し離れたあたりにも茶関係のところが結構あります。


 陶瓷街自体は小さい街で、この中に一軒、中華圏でいわゆる茶城という小売店がたくさん入っているビルもあります。陶瓷街の入り口は一等地と言えると思いますが、そこを占めているのはやはりあのコーヒー界の巨人で、ここは遠慮して欲しかった、しょうがないのかなとも思いますが。


 高級茶もあれば、雑器もあるし、茶城の中とか。

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