二胡用ピックアップで録音する - 二胡弦堂


二胡用ピックアップで録音する


NeotenicSound 弦堂で販売しているピックアップはそのまま直接マイクアンプに刺して使えますし、これだけでも十分のクォリティがあります。というより、そういう使い方しかない、他にはDIとか楽器用の端子に繋ぐぐらいです。しかし大阪のガレージメーカー・NeotenicSoundがピックアップの電気臭さを取り、よりリアリティを高めるエフェクター・AcoFlavorを2017年末に開発しました。そこで弦堂は2018年3月に岡山の西岡良高老師とNeotenicSoundを訪問いたしました。

 AcoFlavorは増幅器ではありませんので、NeotenicSoundではPureGainerを用意していました。そこで弦堂から持ち込みましたピックアップのみ、それにAcoFlavorを追加したもの、さらにPureGainerを追加して試して参りました。

 アンプも増幅しますので、その前にPureGainerを置いたということは、増幅は大まかに2段になるということになります。そうすることで音の安定性が増していることを確認してみて下さい。他に増幅器があるのであればそれを使うこともできると思います。








 弦堂は今回とりあえずAcoFlavorを北京に持ち帰り、改めての比較とマイクの音と混ぜる実験を行いました。まずピックアップだけで収録し、それと同時にマイクでも録音しました。その後、ピックアップの録音にマイクの音を少し混ぜる簡単なミキシングを行いました。同様のパターンでAcoFlavorを使っても録音しました。録音されたものはコンプレッサーを使っていないので少し暴れ気味ですが、ミックスの前の素材の段階ということも参考にしてみて下さい。楽器は潮州二弦(二胡ではない)の胴が無くなったもの、棹と軸だけ残ったものを弦堂がバンコク・ヤワラート(中華街)の楽器屋でタイ音楽の老師と一緒に発見し、それを北京に持ち帰って呂建華が丸筒を追加して完成させたものです。棹と軸は本黒檀です。弦は二胡用の藍FangFangです。



 ピックアップだけであれば、かなりソリッドな響きです。マイクとはだいぶん違う音ですが、こちらの方が好きという奏者もいるでしょう。一方、AcoFlavorを使用するとかなりマイクに近くなります。これだけでもマイクなしで録音できると思えるほどです。尤もピックアップの方もマイクアンプにではなく、きちんと楽器用の端子に繋げばAcoFlavor使用時に近い音になります。ゲインも不足はありません。ピックアップの集音するものとマイクでは違いがあり、ピックアップは前から、マイクは後ろからなので、音を適度に混ぜることでリッチなサウンドを作ることができます。AcoFlavorのセッテングは動画のものがNeotenic推奨ですが、北京録音は極力エフェクターのキャラを省いてナチュラルにしてみようということで、Fit -5,Limit 0,Master 2.5としました。これはやりすぎで、実際の使用においてはやはりNeotenic推奨ポイントがベストでしょう。ピックアップはダイナミズムが変に出すぎるので、AcoFlavorに付属のリミッター、さらにコンプレッサーでも抑えたいところです。出力インピーダンスは、マスターボリュームの位置で多少変化しますが、10kΩ以下で使えるように設計されています。




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創業2008年 二胡弦堂