弦堂謹製イコライザー Nr.002 - 二胡弦堂


弦堂謹製イコライザー Nr.002

 小型でカバンにも入りやすいモバイル版で、設定項目は少ないですが十分な機能です。中国楽器の演奏だけでなく、西洋楽器にも使えます。



 フル機能版から残ったのは、高音の選択は7種、低音は2種、低音のピークのボリュームだけです。なくなった部分はフラット設定になったのではなく、適切な値に固定してあります。高音のカットは約10kHzです。高域のピークとQ、低音のカットも固定してあります。固定にできなかったのは低音のピークで、これは省けませんでした。このボリュームをゼロにするとイコライザーをOFFにしたような感じがします。考えてみるとこれをゼロにした場合の特性のマイクは世の中に結構ありますから、違いが生じるのは低音のピークということになります。低音のピークとカットの組み合わせによってダイナミズムを生み出すわけですから、一方をゼロにすればダイナミズムは発生しません。このボリュームを上げていくとサウンドは濃厚になり、ダイナミズムを増します。低音の方は、60Hz(60Hz系)と35Hz(75Hz系)の2つです。音源にもよるのですが、30Hzの方は上げていくとエネルギーに満ちた音になっていき、35Hzはプレゼンスが増す傾向があります。その他の設定は固定になっているのですから、このボリュームをゼロにしてもイコライザーがOFFになったことにはなりませんが、ON,OFFスイッチの必要性までは感じませんので省きました。後面の入力は上、出力は下です。



 アンサンブルで合わせる楽器が色々考えられるということを想定した場合、周波数系列は3種用意したいところです。ソロであれば50Hz系列で良いし、ギターなどと合わせる場合は60Hz系も確認できます。どちらも合わない場合や、伴奏に回る場合は75Hz系が使えます。低音は2種で選択できますが、これは1つに減らせばさらに簡略化できるのですが、どうしてもできませんでした。高音が50Hz系の場合は低音を60Hzにすれば合うことが多いですが、逆の場合もあるからです。50Hz系は100Hzと高めに取ってもまだ機能が強いので(もっともこれも良いのですが)、バランスを考えた場合、低音は60,75Hz系の2つが良い、50Hzは必ずしも要らないのではないか、ということでそのように致しました。

3000 4800 5600 6800 7200 8000 9600



 パーツ:ボリュームは上海無線電12廠の86年製炭素ボリュームを採用しました。これは大体330度ぐらい回る一般的なボリュームです。オリジナルのPultecはBカーブを使っていますが、Aカーブに変えました。その方が一番使う箇所で微調整しやすいためです。抵抗は文革前後の大紅袍6本、巻線抵抗は3本使っています。同時代のコンデンサーは10本です。インダクター、ケース(大きさは違います)、手打刻印、スイッチ、端子などはNr.001と同じです。HF(高域)のロータリースイッチはかなり大きなものを使っています。もっと小型のものもあるのでその方が軽量化できるのですが、大きなものだと使用パーツも大きくなるので音が太くなるように思います。しかしどの場合でも大きい方が良いとは限らないので、どのようなものを使うかは比較で決めています。

弦堂謹製イコライザー Nr.002   ¥58,000

 重量:833g
 ケースの寸法:幅 155mm、奥行 130mm、高さ 55mm




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創業2008年 二胡弦堂