馬乾元黒檀二胡21 - 二胡弦堂

 

  本掲載はすでに販売済みのもので比較参考のために残してあります。現在販売中のものはこのリストから探してご覧ください。

 蘇州の古くからあるこのタイプの花窓は必ずしも1枚の板から取材しているわけではなく、木材を途中で継ぐなどの工作が散見されますが、そのあたりに工作の荒さを感じることがあります。商品という観点からは楽器全体としてあまりきちんと作っていないことが馬乾元に関しては商品化された音ではない魅力にも繋がっている、やっぱり外観を商品にしてしまうと音もそうなってしまうので、古い工法ということで許容されていますが、荒すぎる場合もあるので時にやり直して貰うこともあります。そこでこの花窓を見ると、これもやり直して貰った方が良さそうです。工房の考え方としてはいずれ色合いは深化してくるのでどうでも良いだろうということなのだと思います。そうかもしれません。そうだろうと思います。しかし販売品としてはこれはどうだろうという気がします。これは壊れているのではなく、節の近くの部材を取ってヤニが出ているのです。そういうところを平気で使ってしまっているのです。そのうち全部暗い色になってくるので「何が問題なのか?」という感じなのでしょうね。弦堂はキャンペーン品などを出していないので、何か用意したいという気持ちもあるのですが、そこは何か理由が必要です。そこでこれはどうだろうと、それでこれを安価に出すことにしました。差額は2万円で、修理するのはもっと安いので、これを購入して直せば安上がりに入手できるわけですが、できれば裕福でない人のために修理される方は購入を控えていただきたいですね。

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