文革期以降の二胡 - 二胡弦堂


 すでに規格が統一されて以後の現代二胡で、古いものではありますが現代の二胡と外観上の違いはないようなものを本稿に並べます。

 これらの二胡は下取りに出されたものがほとんどで売れ残りや長年倉庫に仕舞われていたデッドストックもあります。古い二胡は現在では入手しにくい材をふんだんに使っている上、下取り品であれば安いので購入する価値は高いですが、ただ古い二胡が何でも良いわけではありません。それは現代の二胡と同じ理由です。物の善し悪しと新旧は関係ありませんが、ただ古い二胡の材が現代の物より総体的に良いのは間違いないところです。これは環境破壊との関連性のためです。そのメリットにのみ着目する意味で、ここでは良い材の二胡を重点的に扱うことにいたします。

 印度紫檀に関しては、あまり古くなくても良材であれば買い付けます。
 アフリカ紫檀は古い物に限れば非常に優れた材のものがあるので、基本的にそういうもののみ購入します。昔のアフリカ紫檀と現行の材は全く別のものです。アフリカ黒檀も同様です。
 老紅木は現行のものでも老材が入手できるので二胡自体の年式を問うのはあまり意味がありませんが、良い材であれば積極的に買うことにします。
 黒檀は基本的に柿材のみに絞ります。元々10年以上前は印度紫檀より高価だったものです。めったに見つかりません。
 紅木は基本買いません。これは紛らわしく、様々な材を使って紅木と表記していますが良材は酸枝というもので紫檀とも呼ばれます。紅木と紫檀では市場価格が違います。また酸枝は本来の老紅木です。本来「紅木」というのはこれら全部を含むので間違いではないのですが、いずれにしても価値のあるものだけ買うことにします。
 黄花梨も基本買いません。もうこれぐらいの時代になると東南アジア材になってきます(極めて稀ですが中国材もあります。中国材は極めて価値があります)。"どの"材を使うかより、"どんな"材を使うかの方が重要です。黄花梨の2号材より老紅木の特級材の方がはるかに安いですが、常に特級材が上回ります。

 売り切れ分の二胡は別ページに記載してありますので、写真録音など参考にして下さい。

骨董二胡スチール弦も少量御座います。

文革期以後の二胡 黒檀北京八角二胡2  文革期以後の二胡 黒檀北京八角二胡2 ¥220,000

文革期以後の二胡 王曙亮特製黒檀二胡  文革期以後の二胡 王曙亮特製黒檀二胡 ¥180,000

文革期以後の二胡 黒檀骨董馬骨胡  文革期以後の二胡 黒檀骨董馬骨胡 ¥85,000

文革期以後の二胡 王秋利作黒檀北京六角二胡2  文革期以後の二胡 王秋利作黒檀北京六角二胡2 ¥200,000


金星老紅木二胡

 金星の出る材は材木を大量に扱っている過程で稀に出てきたりすることはあります。そういうものが楽器に製材されて市場に出てくることがあります。2把見つかったのであわてて買ったものがあって、さらにそこの倉庫を探してもう1把、計3把あったので購入したものです。倉庫のものは制作されてだいぶん経っています。制作は北京民族楽器廠OBがやっている無名の工房なので銘がありません(北京の工房はどこも、南方から来た人以外は皆この系列ですが)。安価で良材を探す場合で無名でも良ければこれは1つの選択肢になると思います。品質は星海牌(北京の敦煌牌)の上位グレードあたりのようなものと目安で考えていただいたら良いと思います。弦堂で売っているような有名作家の二胡は高価過ぎて市内で売っていません。この二胡は売っていますが一般には高すぎて滅多に売れないというそういうものです。中国の愛好家はこの上の紅木とこの老紅木の中間ぐらいのを好んで買います。そのあたりも目安にしてみて下さい。-2015.11.25

金星老紅木二胡1  15万円  販売済
金星老紅木二胡2  15万円  販売済
金星老紅木二胡3  15万円  購入可

 関係ない話で申し訳ないですが、北京の無名工房の話ですが、社長しかいない、弟子はいない、若いという条件の工房があったりします。中国では簡単に楽器製作のライセンスは取れないので素人ではありません。しかしステータスはネガティブです。それで腕が中途半端であれば、始めからこんな話はしていないのでもう結論はお判りと思います。それがもう「馬乾元が亡くなっても安泰だな」とか思うぐらいの凄さなのです。天才なのです。だから欠けているのは伝統とかキャリアの重みとか名声とかそういうものなのですが、それ以外は備えているという、残念ですがこれでは売れないんですね。顧客は物ではなく、将来のビジョンを買うから。広告に騙されているのではなくて、広告で盛り上がっているものが好きなので、広告費が大きく盛られていてもわかっていて買う訳です。それもまたエンターテイメントであるからです。二胡は広告されている例は少ないですが、歴史的裏付けなどで権威があったりするとそれで評価されるということはあります。若くて何も背景がないと、まず人は評価しない前提で見ますからね。それで何が言いたいかというと、特に何もないのですが、単に愚痴っただけという哀れな状況ですが、勘違いのないように付け加えさせていただきますと、上の二胡は件の若い彼の作品ではありません。これはもっとベテランの方の作品です。ただ、優秀な人材であれば出てきたりしているということですね。年配の制作家はいずれは亡くなっていきますので、こういう世代に取って代わる時もやがては来るのかもしれません。その時には狭い範囲で評価されている個性的な二胡は無くなっていると思います。


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