胡涵柔老紅木八角二泉胡1 - 二胡弦堂

 

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 上海式八角二泉胡です。しかし八角というと一般に北京二胡です。それでもこれは棹の作りが北方の楽器ではないし、そもそも音がぜんぜん違います。

 八角二胡は言い伝えでは、満瑞興と王国潼によって開発されたとされています。その流れで北京で作られるようになったようですが、しかし実際には古楽器の八角は上海の戯劇で使われる楽器に見受けられますので、もっと古くからあったものです。確かに現代二胡に八角を適用したのは満と王の2名による功績かもしれませんが、その源流は上海に辿ることができます。

 そのように見た時に、胡涵柔が制作した八角の二泉胡は興味深いものがあります。低い音の弦を張って容積の大きな八角の二泉胡で鳴らすのは、本来のこの形式の二胡に近いかもしれません。アービンが本来使用していた二胡も円形胴だったので八角の方が良いと思いますが、そうした事情とは関係なしに南方二胡の六角のテイストをそのまま低い音の二胡にも適用するという後代の論理から六角二泉胡が作られてきたのであれば、原点回帰を意味すると思います。

胡涵柔老紅木八角二泉胡1の録音

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